飲食店を実際にやめてみて体と心が軽くなり、プライベートの時間が増えた人も多いのではないでしょうか。
本記事では、飲食店をやめてよかった理由から、飲食店を続けたほうがよい人、やめたほうがよい人の特徴を解説します。
さらに、異業種へ転職するデメリットや、飲食店の魅力も紹介します。
本当に飲食店をやめたほうがいいのか悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
現在飲食店で働き転職を検討されている人は、飲食店が自分にあった職業なのかチェックしていきましょう。
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飲食店をやめてよかったこと
飲食店をやめてよかったと言える理由は以下のとおりです。
- ストレスが減った
- 自由に時間を使えるようになった
- 生活リズムが整った
- 年収が上がった
- 職場の雰囲気が良くなった
- 休日が増えた
- リモートワークができるようになった
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストレスが減った
飲食店をやめてよかったと感じる理由は、身体的・精神的なストレスから解放されるからです。
基本的に、飲食業の仕事は1日中立ちっぱなしがほとんどです。
繁忙期には休憩も取れず、長時間立ち続ける日々が続き、足のむくみや腰の痛みで体力的に厳しいと感じた人も多いでしょう。
また、サービス業ゆえに理不尽なクレーム対応や、アルコール提供に伴うお客のトラブル処理も毎日のように発生し、ストレスがたまります。
飲食店をやめてこのような、身体的・精神的負担から解放され、職場ストレスが軽減されたと感じる人は多くいます。
自由に時間を使えるようになった
飲食店をやめると、仕事の時間が無くなり、自由に時間を使えるようになります。
飲食業界は土日祝日や長期休暇が繁忙期となり、一般的な休日に働くケースが多く、家族や友人と休みが合わない場合もあります。
旅行やイベントに行けず、スケジュールが合わず、不満を感じるケースも多いです。
飲食店をやめて週休2日制の企業に転職すれば、家族や友人と過ごす時間が取りやすくなります。
そのため、自由な時間が増えたと実感する人が多くいます。
有給の取得もしやすくなるため、生活の充実度も向上し、休みをしっかり楽しめるようになるでしょう。
生活リズムが整った
飲食店をやめてよかったと感じる理由の一つが、生活リズムの改善です。
バーや居酒屋、レストランでは深夜までの勤務が多く、帰宅時間も日付を越えるケースが頻繁にあります。
そのため、生活が不規則になりやすく、身体や心への負担が大きくなります。
朝から働き夕方に帰宅できる仕事に転職すれば、早めに就寝し翌朝は日の光を浴びながら朝食をとる、規則正しい生活が可能です。
このような健康的な生活リズムの変化により、体調が整い、ストレスも軽減される人も多くいます。
飲食業での長時間労働や深夜の生活に悩んでいる人は、転職によって生活の質を向上させるのも選択肢の一つです。
年収が上がった
飲食業界の給与面でのデメリットは大きく、令和3年分のデータでは、業種別に見ると最も賃金が低いと報告されています。
宿泊業と飲食サービス業を含む平均年収は260万円で、最も高収入な電気・ガス・水道業とは約500万円の差があります。
飲食業は全体的に低水準のため、別の業界へ移るだけで自然と収入が向上し、転職をしてよかったと実感できるでしょう。
収入アップは、飲食業をやめてよかったと感じる1つです。
参考文献:国税庁 民間給与実態統計調査 〔業種別の平均給与〕 P22
職場の雰囲気が良くなった
飲食店をやめると職場の雰囲気が良くなるケースが多いです。
飲食業界では忙しさや長時間労働の影響で、スタッフ同士のコミュニケーションが乱れやすく、ストレスがたまりやすい環境にあります。
とくに、ピーク時の緊張感や人手不足から、ギスギスした雰囲気が常態化してしまうケースもあります。
転職先の多くは、飲食業界よりも労働環境が整っており、余裕をもった働き方が可能でしょう。
スタッフ間の関係も改善され、穏やかな雰囲気で働けるため、ストレスを軽減しながら前向きに仕事に取り組めます。
休日が増えた
飲食店をやめると休日が増え、生活のリズムが整いやすくなります。
飲食業界は土日祝日が繁忙期で休みにくく、連休を取るのが難しい職場も多いです。
そのため、疲れがたまりやすく、プライベートの予定もなかなか立てられずにストレスを感じる場合が多いです。
しかし、転職して休日が増えれば、身体と心のリフレッシュがしやすくなり、友人や家族との時間も大切にできます。
余裕をもってリフレッシュできるため、次の仕事へのモチベーションや生産性も向上し、より充実した毎日が送れます。
リモートワークができるようになった
リモートワークの普及により、飲食店をやめてよかったと感じる人が増えています。
リモートワークは通勤が不要で服装の制約もなく、自由な時間が確保できるという魅力があります。
一方で、飲食業では在宅でのリモートワークは難しく、店舗での業務が中心です。
飲食店を退職してリモートワーク可能な業界に転職すれば、生活にゆとりが生まれ、時間の使い方も大きく変わります。
飲食業を離れるとリモートワークが可能になり、仕事とプライベートのバランスを取れるようになった人が増えています。
飲食店を続けないほうがよい人の特徴
飲食店を続けないほうがよい人の特徴を紹介します。
4つの特徴を理解し、続けないか検討していきましょう。
特徴①土・日・祝日に休みをとりたいと考えている
土日祝日休みをとりたいと考えている場合は、飲食店をやめたほうがいいでしょう。
飲食業界は土日祝日に来客が集中しやすく、休みを取りにくい傾向があるからです。
さらに、人手不足でシフトの交代が難しく、急な休暇も取りづらいケースが多いのが現状です。
そのため、土日祝日に休みたい人にとっては、飲食業界以外での働き方を選ぶほうが、生活リズムが安定します。
土日祝日のスケジュールを重視する人は、他業界への転職で休暇の確保やワークライフバランスの向上を目指せます。
特徴②仕事に大きなストレスを感じる
仕事で強いストレスを抱え、生活に支障が出ている人は、転職を考えるタイミングかもしれません。
たとえば、以下のような症状が現れていないでしょうか。
- パワハラにより出勤がつらい
- やる気が出ない
- ストレスによる身体的不調
- 仕事を考えすぎて眠れない
- 食事量が変わり、体重が増減している
ストレスは心身に悪影響を及ぼし、心の病気や胃腸の不調を引き起こす原因になります。
眠れなかったり、体重が変わったりするのも心と体が疲れているサインです。
どんな仕事にもストレスはつきものですが、生活に悪影響が出ているようなら、自分を守るためにも、転職を検討してみてください。
特徴③髪型やネイルを自分らしくしたいと考えている
髪型やネイルにこだわりがあり、自分らしいスタイルを楽しみたい人は、飲食店を続けないほうがいいかもしれません。
飲食店では清潔感を重視するため、派手な髪色や個性的なヘアスタイル、デザイン性のあるネイルを禁止しているケースが多いです。
自分の個性を表現したいと考える人には、不満やストレスの原因となります。
ファッションや美容に関心が高く、自由な自己表現を大切にしたいなら、髪型やネイルに寛容な業種への転職を検討しましょう。
特徴④ほかにやりたい仕事がある
ほかにやりたい仕事がある場合は、転職を決断するのがおすすめです。
人生の時間は限られているため、やりたい仕事が明確であればすぐに次の行動へ移さないと後悔する可能性が高いからです。
飲食店で働き続けていても、新しい目標に取り組むチャンスはなかなか訪れません。
新たな目標を見つけたのなら、今の仕事に縛られるのではなく早めに退職し、新たな道に踏み出し、充実した人生を過ごしましょう。
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飲食店を続けたほうがよい人の特徴
飲食店をやめずに続けたほうがいいひとの特徴を紹介します。
3つをそれぞれ見ていきましょう。
特徴①仕事を楽しんでいる
飲食店での仕事を心から楽しんでいるなら、続ける価値は大いにあります。
飲食業界は体力的にも精神的にも大変な部分が多いです。
しかし、その中で接客の楽しさや料理を作る喜び、チームで働く達成感を感じている人も少なくありません。
感謝の言葉をもらえたり、仲間と一緒に繁忙期を乗り越えたときの達成感を味わえるのは飲食店で働く大きな魅力です。
仕事にやりがいや喜びを見つけられているなら、その熱意を持ち続けるとキャリアアップや自己成長につながるでしょう。
特徴②年収を今よりも下げたくないと考えている
現在の年収を下げたくないと考えるなら、飲食店で働き続けるのも選択肢のひとつです。
飲食業界は長時間労働やシフト制の厳しさがあります。
しかし、経験やスキルを積み重ねていくと、給与が上がる可能性が高い業界でもあります。
特に、役職に就くと給与は他の業界よりも高くなりやすく、年齢や経験を重ねるほど収入アップのチャンスが広がります。
他の業界に転職すると、最初は年収が下がるケースも多いです。
今の収入を維持したいなら、飲食業界でのキャリアアップを狙うのが良いでしょう。
特徴③スキルを活かしてステップアップしたいと考えている
飲食業界で学んだスキルを活かしてさらなる成長を目指すなら、あえて業界にとどまる選択肢も大いに価値があります。
接客スキルや調理技術、店舗運営のノウハウなど、飲食店でしか得られない貴重な経験です。
継続してスキルを磨き続けていくと、店長やマネージャー、さらには独立開業などキャリアアップの道が広がります。
今の職場での経験やスキルをステップアップの糧にして、更なる目標を目指したいと考えていれば、大きなチャンスになるでしょう。
異業種に転職するデメリット
異業種に転職するデメリットは3つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット①人間関係を築くのに時間がかかる
異業種に転職すると人間関係を築くのに時間がかかる場合があります。
転職先が見つかっても、新しい環境で人間関係がうまく築けるとは限らないからです。
現在の職場でパワハラに悩んでいる場合、転職先でも同じような悩みを抱える可能性はゼロではありません。
逆に、今の飲食店で人間関係が良好であれば、新しい職場が合わずやめなければよかったと感じる場合もあります。
飲食店で培ったコミュニケーションスキルがあっても、人間関係は入社してからでないとわからないでしょう。
転職を検討する際は、人間関係の問題が新しい職場でも起こりうるケースを想定しておきます。
デメリット②スキルの流用ができない可能性がある
飲食業界で長く働いていた人が他業種に転職すると、今までの経験やスキルを活かせないケースがあります。
たとえば、レストランでキッチン業務をしていた人が運輸業に転職した場合、調理技術や食材の知識はほとんど活かせないでしょう。
飲食業でのスキルは、他業界の人から見ても素晴らしい経験に映ります。
せっかく、今までつちかってきた能力を活かさない仕事に就くのはもったいないです。
自身の経験を活かせる職場でキャリアを積むほうが、成長とやりがいを感じられます。
デメリット③転職先がなかなか見つからない可能性がある
異業種に転職する際、大きな壁となるのが、転職先がなかなか見つからないという点です。
とくに、飲食業界から異業種への転職は、スキルや経験の違いから採用に至りにくいケースもあります。
たとえば、オフィスワークや営業職では、飲食業で培った接客やコミュニケーション能力が評価されづらい場合も多いです。
結果的に、転職活動が長期化し、精神的にも負担がかかります。
しかし、飲食業に特化した転職エージェントを利用すれば、未経験でも応募可能な求人を紹介してもらえるでしょう。
飲食店の魅力
飲食店をやめる選択をする人もいますが、飲食業には他にはない多くの魅力があります。
まず、調理や食材に関する知識やスキルが身につくのは大きなメリットです。
キッチンでの経験はもちろん、ホールスタッフでも食材の扱い方や料理の知識が得られ、日常生活にも役立ちます。
また、人と関わる機会が多いため、人脈が広がり、コミュニケーションスキルも向上します。
飲食店で学べるスキルは自身の成長にも繋がるでしょう。
さらに、経験を積んでいけば独立や開業を目指せます。
まかないで食費が節約でき、プロの味に触れると自身の味覚も磨かれます。
飲食業には厳しい面もありますが、魅力も多くある仕事です。
関連記事:飲食店の求人の特徴と口コミ・評判
まとめ
本記事では、飲食店をやめてよかった理由を紹介しました。
さらに、飲食店を続けないほうがよい人の特徴や、飲食店を続けたほうがよい人の特徴、
異業種に転職するデメリットを解説しました。
やめてよかったと感じる人もいる一方で、飲食店には業界特有の魅力もあります。
飲食店を転職をする際は本当にやめてよかったのかよく考え、自身にあった職業を見極めてから行動に移していきましょう。