飲食業界で転職を検討している方は、採用合格を目指して面接の準備をしておきましょう。よく聞かれる質問がありますので、適切な回答の仕方も含めて、事前に用意しておくと安心です。
本記事では、飲食業界の転職に役立つ、面接でよく聞かれる質問と対策を紹介します。
飲食業界の中途採用面接でよく聞かれる質問
面接では、緊張感から普段通りに答えられないことがよくあります。
緊張するのは、相手の評価が気になることや自分に自信が持てないからです。
では、緊張しないためにはどうしたら良いのか?それは、面接官の意図を踏まえ、質問を予想して適切な回答を準備しておくことです。
事前に準備して練習をしておくことで、緊張感も緩和され自信を持って向き合うことができるようになります。
ここでは、面接でよくある質問について8つの例を紹介します。
質問①自己紹介
自己紹介では、簡単な挨拶と自分の氏名、学歴、職歴などを話します。
面接には履歴書や職務経歴書を提示してあるため、口頭でする自己紹介は短めに簡潔に済ませることがポイントです。
長くダラダラと話すとマイナスの印象を与えてしまうため注意しましょう。
また、中途採用の方は、職歴については、仕事内容と実績や貢献度、辞めた理由などを伝えるようにしましょう。
後から、転職理由などを具体的に聞かれるので、ここでは概要を伝えておく程度にしましょう。
自己紹介をする前に、以下のように、簡単な挨拶とお礼をしてから始めましょう。
例)「はじめまして。〇〇と申します。
~~~~~(学歴・職歴などを話す)
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
質問②志望動機
「なぜこの店で働きたいと思いましたか?」という質問は、応募者がどの程度、お店について把握しているかを知るためです。
なぜ?に対して説得力のある回答をするには、お店について熟知し、企業の求める人物像に合わせて自己アピールできることが大切です。
まずは、他の店ではなくこの店を選んだ理由、お店の魅力を踏まえて、自分が働くことで貢献できる点を伝えます。
同じ業界での経歴やサービス業に向いている理由など、アピールできる内容を詳しく端的に伝えるように言葉を準備しておきましょう。
志望の動機については、この店でなくてはならないことを伝える必要があります。
家から近いから、スキルアップできるからなど、どこのお店にも通用するような回答は控えましょう。
模範的な回答ができるようにするには、まずは応募先の企業についてしっかり調べておくことが必要です。
面接する前に、応募先のお店で料理を食べてみると、具体性のある回答ができるようになるのでおすすめです。
質問③転職したい理由
転職理由を聞かれるのは、採用後に定着して働いてもらえるか判断するためです。
転職理由がネガティブに伝わらないように、仕事への向き合い方、ストレス耐性、労働条件などについての考え方をしっかり説明できることが必要です。
一般的な転職理由には、給与が低い、労働環境が悪い、人間関係のストレスなどが多くなっていますが、面接で転職理由を質問された場合は、そのまま理由を答えて良いというわけではありません。
転職理由を説明する際は、前職での問題を解決するにはどのような改善策があり、そのためにはどんな努力を講じてきたかを伝えることが必要です。
簡単に転職したのではなく、転職せざるを得なかったことが伝わるように言い方を選んで準備しておきましょう。
例)転職理由の言い方(ネガティブ→ポジティブ)
・給与が低かった→経験やスキルを正当に評価される環境で働きたい
・仕事が合わなかった→スキルを活かせる職場で高いパフォーマンスを発揮したい
・会社に将来性がなかった→スタッフとチームを組んでお店の成長を実感したい
質問④将来のビジョン
「将来の夢について教えてください?」という質問は、応募者のキャリアプランを知るためです。
飲食業界を希望する人は、将来独立して自分の店を持ちたいと考えている人が多い傾向です。もし、将来、独立を考えている場合は、その旨を伝えておいた方が良いでしょう。
ただし、雇用側は、できるだけ長く働いてもらえる人材を求めているので、独立は考えているが、採用していただけるのならばお店に貢献できるように、ここで経験を積んでいきたいことをしっかりアピールできるようにしましょう。
例えば、新店の計画があるお店であれば、立ち上げメンバーになりたいなど希望を言っておくと、意欲や方向性が伝わりやすくなります。
自分のキャリアプランを伝えつつも、お店の成長に貢献できることをしっかり伝えることが必要です。
質問⑤長所と短所
応募者の長所と短所の質問は、客観的に自分自身をどう捉えているかを知るためです。
長所は自分のアピールポイントを、短所については、マイナス面の改善策を付け加えると良いでしょう。
自分自身の課題となる短所をどのようにとらえているのかを判断されます。
飲食業界に向いている人の特徴として、コミュ力が高い、サービス精神がある、体力と精神力がある、料理が好きなどが、長所として説明できると印象が良くなります。
質問⑥挫折した経験
挫折の経験の質問は、失敗に対する改善の仕方について知るためです。
成功例よりも失敗を乗り越えた例を伝えることで、店内でのトラブルに対応する構えが準備できることをアピールすることができます。
飲食業界の人材に求めるスキルは、臨機応変な対応と適切な判断力とサービス精神です。
今までに経験したエピソードの中に、これらのスキルを含めて説明できると効果的です。
質問⑦独立の意思
「将来独立を考えていますか?」と質問された場合は、もし、そうであれば正直に答えて大丈夫です。
独立することはマイナスイメージにはならないため、変に言葉を濁して答える必要はありません。
ただし、採用されたお店に貢献したいことを前提に、例えば「将来は独立を考えていますが、しばらくはこのお店で経験とスキルを積んでお店に貢献したいと思っております。」というような言い方で伝えると良いでしょう。
質問⑧逆質問
面接の質問の最後には必ず「何か最後に質問はありますか?」と逆質問されます。
これは、応募者の志望度の高さやコミュニケーション能力について確認するためです。
何もありませんと答えるのは控えましょう。応募の意欲がある人ならば、何か質問があると考えるのが面接側の意向です。
例えば、「お店のスタッフとしていち早く活躍できる人材になりたいと思っております。そこで、入社前に準備しておいた方がよいことは何かございますか?」というような、前向きな質問があると好印象になります。
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面接の質問に回答するにあたっての注意点
面接で質問に答える際は、いくつか気を付けたいポイントがあります。回答のコツを心得ておくと、面接での評価が高くなります。
注意点①一問一答にしない
面接官の質問に対して一問一答にならないようにしましょう。質問の回答は、ダラダラと長くならずに簡潔に伝えることが大事ですが、あまりにも簡潔過ぎると人間味が伝わりにくくなり、かえって印象が悪くなることもあります。
面接官と応募者の関係性に、対話やコミュニケーションの要素が含まれるように、程よい会話の長さで答えることが必要です。
注意点②主観だけで話さない
面接に合格したいからと言って、自分の主張ばかりが際立ってしまわないように気を付けましょう。スキルを磨きたい、経験を重ねたいだけが強調されると、自分本位な人に思われてしまいます。
あくまでも、自分が採用されることでお店にどんなメリットがあるのかを、適切に伝える必要があります。
そのためには、主観だけでなく、客観的に話せるように準備しましょう。
注意点③一貫性をもたせる
面接で大切なことは、一貫性です。一貫性を持った答えができるようにするには、過去の自分と今の自分の両方に重なる強みを見つけることです。
幼少期から現在に至るまで、一貫して変わらないことを自分の強みとしてアピールできると良いです。
面接では、一貫性を軸に話すことで会話の信ぴょう性が高くなります。
注意点④結論ファーストを心がける
面接の時間は決まっているため、限られた時間内に面接官に自分の考えをわかりやすく伝えることが大切です。
したがって、面接官がすぐに理解できるように、結論を最初に話してから、内容を説明していく形式が良いでしょう。
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飲食業界の面接にふさわしい回答を準備しておきましょう
面接の質問については、面接官が知りたいことを明確にして、ふさわしい回答を準備しておくことが大切です。
答える内容は、嘘はつかずにポジティブ思考で説明できるようにしましょう。
また、自分本位な答えではなく、会社側がメリットとなる方向性を提示して、そこに自分が貢献できることをアピールできると効果的です。